大工のぼやき

[五感住宅]土塗り壁の蓄熱、調湿性について

2020/05/26|大工のぼやき

みなさま土塗り壁に触れたことはありますか。最近の住宅はクロス張りの壁が主流となっていることもあり、土塗り壁を目にする機会が減ってきているのではないでしょうか。

土塗り壁を仕上げるには、クロス張り仕上げよりも何倍も時間と手間が必要となります。また技術と経験が必要とされ、左官と呼ばれる職人がいるほど技能を求められます。竹を小割りにして格子状に組んだ竹小舞という下地が以前までは使用されていましたが、切る時期やその扱い方によって、品質に大きなバラツキが出てしまいます。当社では安心かつ安全を確保するため、地域の木材を使用した木小舞をご提案しております。

何層も塗り重ねて造りあげた土塗り壁には、昼間に太陽光の熱を蓄えて夜に放熱する「蓄熱性」、多湿な夏の湿気を吸収し、乾燥する冬には湿気を放出する「調湿性」があります。室内環境を緩やかに調整するこの機能は住む人達の心地よさに大きく影響します。また、ホームパーティといった大人数が集まる場合にもこの緩やかに室温を快適にする機能は密集熱などを感じさせないといった役割も果たします。

家全体を魔法瓶のように快適に保つ「気密性」と「断熱性」。この2つの機能と土塗り壁をあわせることで初めて効果が発揮されます。土塗り壁には、押しピンがさせないなどデメリットと感じる部分もありますが、真壁にすることで化粧柱といった魅せる木を使用し、落ち着ける空間に仕上げることができます。

 

次回は、住宅構造(木造、鉄骨)などについてご紹介いたします。

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